貴重な資料を「世界の記憶」に-筑豊炭坑を描いたコレクション山本作兵衛の作品追加を-

貴重な資料を「世界の記憶」に-筑豊炭坑を描いたコレクション山本作兵衛の作品追加を-

貴重な資料を後世に伝えよう――。

福岡県筑豊(ちくほう)地域の炭坑を描いた絵師・山本作兵衛の記録画や日記などが、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶」(世界記憶遺産)に登録されてから今年で15年になる。

登録後も各地で作品や手帳などが新たに発見されていることから、公明党の秋野公造政務調査会長(参院議員)と党筑豊総支部の議員らは、作兵衛の孫である緒方恵美(えみ)さんと共に、追加登録をめざし奔走(ほんそう)している。

「山本作兵衛コレクション」として世界記憶遺産に登録されているのは、同県田川市にある石炭・歴史博物館と福岡県立大学が所蔵する計697点。追加登録の申請には、資料を所有する自治体の同意が必要となるため、秋野政調会長らは関係首長に対して協力を呼び掛けている。

その一環として先ごろ、同県川崎町に足を運び、原口正弘町長に申し入れを実施。この中で、緒方さんは同町で作兵衛の作品4点が新たに見つかったことに言及し、「コレクションの補完に向け、こうした作品を世界記憶遺産に追加登録したい」と訴えた。原口町長は「町のことを知ってもらう観点からも、良い取り組みだ」と述べ、積極的に協力する考えを示した。

また、秋野政調会長らはこのほど、田川市役所を訪れ、浦野仁市長と懇談。秋野政調会長は「来年行われる世界記憶遺産への登録申請募集に間に合わせたい」として、申請に関して必要な準備を実施するよう要望した。これに対し、浦野市長は「ぜひ協力させてほしい」と応じた。